GR017179.JPG

J1も残り2試合、今日はガンバ大阪ホーム最終戦。
試合が終わって4時間、私は既に九州へ向かう新幹線の中だけれども、
余韻に浸らずにはいられない。
こんなストーリー、誰が想像しただろうか。

逆転優勝へ向けて負ければ終わりながら、天皇杯準決勝から中2日。
天皇杯に残った4クラブ中、J1の2クラブ、ガンバと清水エスパルス以外は一週間空いての試合。
もちろん相手のヴィッセル神戸も1週間休んでの試合。

だから相当不利なゲームだけれども、J1逆転優勝へ向けて、三冠へ向けて、
モチベーションは最高に盛り上がっているガンバ大阪の選手たちは、
本当に、本当に、本当に、よくやってくれた。

試合開始直後は体の重さを感じさせる時間があったものの、その後は中2日と思えないくらいの動きだった。
先週までなかなかゴールが生まれなかった宇佐美は、神戸キラーっぷりを発揮。
2ゴール、1アシストと暴れまくった。
なんなんだろうね、あれは。

それにしても追い上げてきたものの、まだ2位ということは自力優勝がなく、浦和次第でもあった。
そして90分経ったときに確認したら、浦和は1-0で鳥栖に勝っていた。

「浦和にとって鬼門のベアスタだけど、今日は勝ってしまったか……」

そう思いながらも、ガンバの快勝を見届けた時、スタンドが勝利の興奮とは別にザワザワとし、
ガンバのベンチでもガッツポーズが見られた。
浦和がロスタイム4分に同点に追いつかれて、ガンバが首位に立った瞬間。

7月の中断期間明けまでは降格圏にいて、誰しもが、もしかしてまた降格……!?という思いはあったはず。
それが今、逆転優勝どころか、国内主要タイトル独占の三冠まで、あと二歩まで来た。
来週、再来週、勝てば自力で三冠奪取だ。

試合後のホーム最終戦セレモニーでは、いつも多くを語らないヤット(遠藤保仁)が、三冠奪取宣言をした。
フラグかもしれない。
でもそれは折るためにあるフラグだ。

セレモニーの最後には選手が場内を一周して、その手には「一年間ありがとうございました」の横断幕があった。
何を言ってるんだろう。
ありがとうと言いたいのは、俺たちだ。

こんなストーリー、漫画でもなかなかない。
奇跡のような大逆転優勝まであと一歩、空前の昇格即三冠まであと二歩。

残り2話のガンバ大阪の 2014年スーパーストーリー、しっかり見届けたい。