FUK20140225B
(X-T1 + XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS)


ヒコーキ写真を撮る人には大きく分けて、スポッター派と情景派に分かれるという。

もちろん、綺麗に分けられるものではなく、両方ミックスされた人も多いのだが、
機体コレクション的にとにかく飛んでいる機体をきっちり写真に収めていく方向と、
風景に絡めた飛行機的な写真を志向する、2つの方向性があるのは間違いないように思う。

もっと言えば、ヒコーキよりも、むしろ鉄道の方がそういった方向性は明確なのかもしれない。

元々、鉄道写真と言えば、きっちり車両をきれいに撮るというもの(形式派)が主流だったところに
鉄道情景写真、鉄道叙情写真といったものをメジャーにしたのは、故・真島満秀氏であることは有名な話。

私自身も、氏を始めとする叙情ある鉄道写真、鉄道風景写真には惹かれるし、それは飛行機写真でもそう。
ルーク・オザワ氏を始めとして、多くのハイ・アマチュアな方々が撮られる飛行機情景写真には心奪われる。
毎年恒例の福岡空港写真コンテストの入賞作品を昨日拝見したが、感嘆させられる写真が何枚もあった。

そういった情景飛行機写真に惹かれるから自分も情景派、なんて言えるほどの写真は撮ってないわけで
ただのナンチャッテ派でしかないのだが、それでも自分なりに
撮っているその空港らしい写真だけは模索したいなぁ、と思っている。

もちろん、福岡空港では最寄りの伊丹空港では見られない機体、航空会社がたくさん飛んでいるので、
そちらを写真に収めたい気持ちも当然あるのだけれども、
福岡空港らしいものを……とは思う。

で、この看板を入れようとしたのだけれども、思うほどにはパッとせず。
看板は3面あるから飛行機がきても、通りもんの看板とは限らない。
残る面はパチンコ屋の宣伝とかだから、撮っても意味はない。
回るタイミングを考えて確率としては5分の1程度。

おまけに飛行機はまだそれなりに距離がある位置なので、小型機だと小さすぎてイマイチ。
伊丹空港ほどではなくとも、福岡空港もダウンサイジングが進んでいるから、大型機もそう多くない。

となると、なかなかタイミングが合ってくれずに、1時間近く粘っていた。
そして、最初は良いアイデアかも?と思っていたが、何度か撮っているうちに
「どう考えても、これイマイチだよなぁ」
と判ってくる。パッとしない。

撮ってる時にそう思うくらいだから、撮ってしばらくして冷静に見てみると余計にそうだ。
そんな反省を込めて、載せてみる。
花粉が辛かった思い出とともに(>_<)