TediousPhoto_20180610
(D500 + AF-S 500mm f/4E FL ED VR @パナソニックスタジアム吹田)


動体撮影能力を問われる上位機種に愛用されている、ニコンご自慢の 3D-トラッキング。
一見すると、ミラーレス機でもあるような動体追尾型 AF と変わらないように思えるが、そこはそれ、実戦では「別物」と言えるくらいの差がある。
特にスポーツ撮影では顕著な差がある。

と言いながら、買ったばかりのお試し撮影の時を除いて 3D-トラッキングは、ほとんど使っていなかった。
理由は簡単で、慣れていないから。
購入直後に試した時から「良さげだけど、なんか癖が強いな」と感じて、ひととおり慣れてから改めて使おう、と。

そして購入から1ヶ月半が経って、先日のサッカー撮りから 3D-トラッキングAF を本格的に使い始めた。
ファーストインプレを、ひと言で言えば、

前に他の選手が入り乱れても、しっかり食いつく追尾能力は凄い!
でもダイナミックAF と挙動が違いすぎて、慣れるのも併用するのも大変かも!?


という感じ。

とにかく被写体に一度しっかり食いついてからの逃さない度は素晴らしい。
ゴーヨンFL でしか試していないので、サンヨンPF だとどうなるか判らないが、追尾アルゴリズムは過去使ってきた機材で最高の印象。

ただ、ノーマルなダイナミックAF と挙動がかなり違っているので、そこが少々戸惑う。

ニコンのダイナミックAF は、AF の乗り移り設定を鈍感にしていても、手前に入ってきた被写体以外の選手にあっさり乗り移り気味である。
キヤノンのように通常の AF でも粘らせることができない。(オリンパスの挙動に近い印象)
でも、3D-トラッキングAF は手前に対象外の選手が何人入り乱れても、最初に掴んだ被写体が食いついたままのことが多い。素晴らしい。

しかし、良いことばかりじゃない。
意図しない選手にフォーカスが当たってしまった場合、親指を AF ボタンから一瞬離して戻すことで AF の食いつきをやり直して、意図する選手を追従するのは、ごく一般的な話。
その親指を一瞬離して押し直すことで AF し直す挙動が、ダイナミックAF と 3D-トラッキングAF では違うように感じる。

ダイナミックAF では、ごく一瞬指を離して押し直しで、きっちり AF し直しでフォーカスが変わる。
けれど、3D-トラッキングAF はごく一瞬だけでは AF し直しでフォーカスが変わらないことが多いように感じている。
3D-トラッキングAF ではダイナミックAF よりボタンを離す時間が多めに必要なのではないか?と。

まぁ、まだ自分が 3D-トラッキングAF に慣れていないからそう思うのかもしれないが、ごく一瞬指を離して押し直しての AF やり直しは常に必要なことなので、そこで少し間を空けなきゃならないとしたら、辛いかなぁ、と。

他にも、AF の食いつき方、連写している途中でフォーカスが少し甘くなる瞬間などの癖が 3D-トラッキングAF とダイナミックAF ではちょっと違う感じ。
アルゴリズムが違うのだから、癖も違うのだろうけれど、併用していくにあたって、どう対応していくべきか、対応できるか、ってのは今の心配だったりする。